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ビジネス本を中心に、読んだ本を紹介します。

一流投資家が人生で一番大切にしていること|ウィリアム・グリーン

世界的に著名な複数の投資家への直接インタビューを一冊にまとめたのが本書、『一流投資家が人生で一番大切にしていること』

 

 

本人から話を聞いたからこそ分かるような、

  • 具体的な成功/失敗のエピソード
  • 投資や人生で大切にしている理念
  • その人の人柄

がとても分かりやすく書かれていました。

 

一冊を通じて、数えきれないほどの著名な投資家のエピソードがありますが、共通項として見えてきたのはこちら。

 

 

  • 周囲や世間の動向に惑わされず、自分の信念を貫く
  • 損失を回避する手立てを講じる
  • 安く買って高く売る
  • ファンド運営でも私生活でも、倹約家。
  • 私利私欲ではなく、世間に貢献することに喜びを感じる
  • バフェットかグレアムに影響を受けた
  • 読書好き、勉強が好き

 

 

モニッシュ・パブライ

 

  • すでに成功をおさめた者のテクニックを盗む。自分でゼロから成し遂げることができると思うのは間違いだし時間の無駄。
  • ただし、「こう成功したいからこの人を真似る」と決意したら、とことん極める。中途半端に取り組んでも意味はない。
  • バフェットから学んだ投資手法・・・ひたすら忍耐(長期保有)、自分が理解できないものには手を出さない(事業内容、財務諸表)、単に安い(割安)株に手を出すのではなく長期的に伸びることが見込まれる会社に投資する。

 

サー・ジョン・テンプルトン

 

  • 孤独を厭わない=周りからどう思われるのかを心配しない、信念を持つ。
  • 自分を律し、浪費を避ける(テンプルトンは莫大な富を築いた後も、無駄なことにお金は一切使わず、飛行機ではエコノミーを利用し、車はKIA(韓国産の車))
  • 借金をしない。投資のためにお金を借りたのは生涯で一度きり。全て現金で投資していた。自分の資産以上の投資をして失敗することの怖さを、周りの例で見てきてきちんと理解していた。

 

テンプルトンの投資の6原則
  1. 自分の感情に用心する。過度に楽観的になったり、逆に慎重になりすぎると失敗の元。
  2. 自分の無知に用心する。投資に限らず、何かを始める前には常に情報や知識を取り込んでアップデートする。
  3. 分散投資。自分が失敗することを前提に、リスクヘッジする。
  4. 忍耐づよさ。
  5. 掘り出し物を見つける目を磨く。成績の悪い資産が、一時的な要因なのか根本的に問題があるのかを見極める。
  6. 流行を追わない。テンプルトンは、大恐慌の時代に流れに逆らい株式を買い集め、ITバブル崩壊前に空売りし、常に流行に乗らず状況を見極めて冷静かつ正しい投資をして財産を増やした。

 

ハワード・マークス

 

ハワード・マークスは投資で一番大切な20の教え』の著者。

同書はアマゾンでは1000を超えるレビューが付き、平均点が4.1という高評価。

まさに投資家のバイブル的存在です。

 

  • 安く買うことが大事。本質を見ないまま世間に敬遠されているようなものであっても、本質的に問題ないものであれば、将来的に価値を大きく伸ばす。
  • 自分の成功は自分の能力ではなく運の良さである、と胸に刻んでいる。傲慢で感謝の気持ちを持たない人が成功者にはなれない。
  • 自分の無知・限界を認める。自分の限界を知っていれば、無理に能力以上のことに手を伸ばさない(=ダメージ回避)
  • 世は無常。未来のことは、誰にもわからない。

 

私たちは何を知りえて何を知りえないのか、未来を予測できると盲信するのではなく未来にどう備えるのか(P106)

 

自分の限界を知り、限界の内側で動くのには大きな強みがある。弱さから強さが生まれるのだ。(P117)

 

借金やレバレッジを増やしすぎない。大儲けを夢見るあまり、破滅しかねない道をわざわざ行かない。困難に備える上でだいじなのは、最大限まで増やそう、大きくしようと思わないこと。これは投資でも人生でも同じだ。つまり、ぎりぎりまで追いこんではいけない。(P136)

 

ジャン・マリー・エベヤール

 

  • 常に慎重、臆病すぎるほど。日本株がバブルで世界中の投資家が投資をしている時も、冷静に本来価値を見極め、ついには撤退した。
  • エベヤールは、ITバブルが熱狂している期間、IT関連株に手を出さず、その結果、自身の運用するファンドの成績がインデックス指数を下回る状態が3年ほど続いた。周囲からは「時代遅れ」「もうろく」など散々言われ、挙句親会社が自身が運営するファンドを叩き売った。だが売却されたほんの2ヶ月後にITバブルが崩壊。エベヤールのファンドが持っていた株価は上昇し、多額の利益を得ることになった。周囲は掌を返したように褒め称えてきた。→周囲の雑音や流行に惑わされないことが大事。

 

エベヤールが考える、投資に重要なこと
  • 維持すること。大きな利益を追い求めるのではなく、維持し続けられることを優先するべき。ロスを抑える
  • 安全性
  • 長期
  • 流行に惑わされない

 

ジョエル・グリーンブラッド

 

  • 宗教でもビジネスでも、シンプルなものが勧められるのに、投資は複雑な商品が多い。大抵複雑な投資商品は、リスクが高く、手数料なども割高でインデックス投資に劣る。
  • 1番になろうとすると、自分の実力以上のものに手を出そうとしたり、レバレッジをかけようとしたりするが、それは間違い。
  • その証拠として、腕利のトレーダーが何人もアクティブファンドを運営してきたが、インデックスに勝てたケースはほとんどない。プロでないならなおさら、下手な戦略や賭けに出るのではなく、シンプルにインデックス投資をコツコツ続けるのが間違いない戦略。

 

ニック・スリープとカイス・"ザック"・ザカリア

 

  • 情報や知識を多く取得することは大事だが、同じくらい大事なのは、全てを鵜呑みにするのではなく自ら考えて選別すること(="何に目を瞑るか"を知る術)
  • ありえないほど安い値で売られている優良な企業の株を買うという戦略。
  • 洞察力の優れた経営者がいる企業は、中長期的に企業の価値を高め続けられる=長期投資に向いている。
  • 今現在の業績にこだわるのではなく、今の利益は抑えつつも将来のための投資をしているのであれば、長期的に花咲く可能性がある=今の数字にこだわりすぎない。
  • ニックとザックの保有銘柄:コストコ、アマゾン、バークシャー・ハサウェイ。いずれも顧客の利益を最大限に尊重し、自社のコストは極力削減し、長期的に顧客に利益を享受することを信念にしている。

 

ザックとニックから学べる教訓

 

  • 質を追求(質とは、良心と知的責任)
  • 目先の利益に惑わされず、賞味期限の長い投資先を選定する
  • 非倫理的な行いをせずとも、株式投資で勝つことは十分可能
  • 複利で年々大きくなっていく優良企業に積極的に投資する

 

トム・ゲイナー

 

  • 資産管理・従業員のマネジメントのためには24時間365日休みはない。だからこそ、自身の体調管理が欠かせない。
  • ジョギングなどを習慣に取り入れているが、最初は5分間からスタート。できることからコツコツ。負担になりすぎないレベルでキープ。
  • 短期間で利益を得るような投機などには目もくれず、長期的に利益を生み出す企業に投資。税金節約のためにもひたすら保有し続けている。
  • 目標は、見定めた銘柄が利益を生み出すことではない。一日も長く、投資を続けること(=大きなミスをして退場するという事態を防ぐこと)

 

稼いだ額の範囲内で生活すること。浮いた金をプラスのリターンが見込めるところへ投資すること。このふたつを実践できれば失敗しない。」つけ加えて言う。「自分の経済力の範囲内で暮らせているのであれば、すでにその人は豊かだ。」(P275)

 

  • 倹約と勤勉を重んじる。会社の経費は極力抑える。節税を徹底的にし、手数料の割高な金融商品は手を出さない。
  • 勤勉でもある。
  • 自分の運命はコントロールできないけれど、目の前のことにひた向きに努力することはできる。できることはやり尽くし、あとは天命を待つのみ。

 

チャーリー・マンガー

 

バフェットの40年来のパートナー。

 

  • 判断ミスを防いだり、不合理な行動を起こさないようにする秘訣→逆引きの思考(例:今このファンドを失敗させる要因はどんなものがあるかを考える。そしてそこで思いつく失敗の要因を潰したり、失敗を招きうる行動を避ける
  • "自分の考えは間違っているかもしれない"という前提で、極力客観的な視点で何度も検証する。第三者のチェックを挟む。
  • まずまずの企業を素晴らしい価格で買うという戦略を転換し、素晴らしい企業をフェアな(適正な)価格で買う、という方針に変更した。
  • 負の感情を持たない、コントロールする。嫉妬、被害者ヅラ、泣き言を垂れる、言い訳を嫌う性格。

 

彼の投資組合が50パーセントを超える損失を出した、1973年から74年にかけての大暴落について訊かれると、バークシャーの株価も半分になったことが三度あると話す。「このゲームに長期間かかわるつもりならーもちろんそうするべきですがー50パーセントの下落に騒がずに対処できるようでなければだめです。みなさんにお伝えしたい教訓は、50パーセントの下落にも冷静かつ品位をもって対処できるような人生を歩むべきだということです。こうした下落を避けようとしても、必ずそういうときは来ます。いやむしろ、そういうときが来ないということは、あなたの投資には攻めが足りないということになります」(P345)

 

 

 

自分自身にどう活かすか

 

  1. インデックスファンドに投資する。(一儲けを狙って個別株投資をしたこともあるけれど、自分はプロでもセンスがあるわけでもないことを認め、プロが運用するインデックスファンドに投資するのが、今の私にとっての最適解)
  2. 生活費を常に見直して、倹約に努める。浮いたお金を投資に回す。
  3. 常に学ぶ姿勢を忘れない。本を読んだり動画を見たり、アンテナを広くする。